まえがき
もはやコロナ前の生活を思い出すのが難しくなってきた今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
以前はできていた旅行もできなくなり、単調な日々を惰性で送っている僕ですが、Twitterで見かけたあるアカウントに心奪われ、久々に旅行欲ムラムラになりました。
7年ぶりの保戸島。集落の地形が理想的すぎる。我を忘れて縦横無尽に階段を巡りまくる。船はわりと便が多く、急いで巡れば10時、13時で戻れないこともなかったが歩き始めた瞬間にもう15時で戻ることを決めた。少しでも長くここにいて、保戸島の空気を吸い込むのだ。#タイムリープ旅 pic.twitter.com/M1kg1ijkm9
— 階段巡りツイッター (@kaidanmeguri) May 28, 2021
階段巡りツイッター。
名前を見た瞬間心奪われました。僕も町中で家々の隙間を縫うように続いている階段を見かけたりすると無意識に探検しちゃうので、このアカウントの良さが「言葉」でなく「心」で理解できました(このあとめちゃくちゃいいねした)。
ツイートを遡っているうち、ふと過去の一人旅行を思い出しました。2018年、まだデモが起きる前の香港で見た階段の多い街並みです。今は旅行に行けないので、なんとなく思い出に浸って現実逃避したくなりました。
デモが起きるちょい前に香港行って、坂の多さとビルの過密さに驚いた記憶ある。住むのはきつそうやったけど階段の多い街並み好きやったなあ。 pic.twitter.com/MwWs3k0yMG
— otsuneko@競プロ (@otsuneko_kyopro) August 27, 2021
実は当時の旅行の目的地はニュージーランドで、香港にはトランジットで立ち寄るだけの予定だったのですが、香港空港に着いた時点で次の飛行機が出発寸前みたいなトラブルに巻き込まれたため一日だけ香港観光する時間ができたのでした(ホテルはタダでした)。バタバタしましたがそれはそれでいい思い出になっています。
ここから先のお話は、その後ニュージーランドで僕が経験した最高のドライブに関するものです。
忘れ去られた世界
ニュージーランドには確か4日間滞在しました。当時仕事に疲れていたこともあり日本から離れたかったので、会社の夏休みを使って行ける範囲でなるべく自然に囲まれた国ということで選びました。
旅行のきっかけは、『北北西に曇と往け』という漫画を直前に読んだ影響か「海外で自然に囲まれて一人でドライブしたいなぁ…」という気持ちがあったことです。ニュージーランドなら日本と同じ左側通行だし、なんとかなるだろうという考えもありました。国際免許はこの時初めて取得しました(と言っても国内免許があれば金払うだけで即日交付)。
※余談ですが『北北西に曇と往け』は自然が好きな人に超オススメの漫画です。舞台となるアイスランドの風景が丁寧に描かれていて、本当に旅に出たくなります(参考記事)。
旅程は詳細までは詰めませんでした。オークランド空港付近でのレンタカー予約と、初日の宿だけ温泉の街ロトルアで予約しておき、その後はざっくりチェックポイントを決めて気分に任せてルートを変えたり宿を探すスタイルです。本当は北島だけでなく南島にフェリーで渡ってフィヨルドを眺めたかったのですが、限られた期間だったので断念しました。
現地で手続きを終えてレンタカーに乗り込んだ時、「これから一人で見知らぬ土地を気の向くままにドライブして回るんだ」という興奮に包まれたのを覚えています。
以下は当時作ったGoogleマイマップです。予め気になるスポットをピン留めしたり主要なルートを記録していたのですが、やはり旅の途中で行き先が変わりました。それが本記事のタイトルにもなっている『Forgotten World Highway(忘れ去られた世界)』と呼ばれるルートです。タウマルヌイという街からストラトフォードという街へ南西に伸びる全長150kmほどの道路になります(本記事用にルート追記しました)。
この道路の何が良かったって、本当に車が通らないことです。
150kmといえば大体東京駅から富士山までドライブするぐらいの距離ですが、その間に出会った車は大体20~30台ぐらいでした。自分のペースで車を走らせ、いい景色を見つけては車を止めて写真撮影、を繰り返しました。ただ、もしも単独事故を起こしたらと考えると恐ろしくなりますね。
以下は当時撮影した写真たちです。
まずはForgotten World Highwayの標識。ボロボロです…
緑の中にポツポツと見える白い点は羊です。流石ニュージーランドです。
山道なので、走っていると目まぐるしく天候が変わります。途中何度も雨に降られました。
いつしか雨はやみ、そこには虹がかかるんだよなぁ…
めっちゃ狭いトンネル。
Forgotten World Highwayの途中には外国があります。何を言ってるのかわからねーと思うが(ry
それがファンガモモナという村で、この人口200人ほどの小さな村は1989年に独立を宣言した共和国だそうで、独自に大統領も選出して統治されているとのこと(参考)。
ちなみに二代目大統領はヤギで三代目がプードルだそうです。何を言ってるのかわからねーと思うが(ry
上の写真のWHANGAMOMONA HOTELでは宿泊したりコーヒーを飲んだりできます。パスポートに入国スタンプも押してもらえます(数ドルで)。
猫も撫でられます。
廃線。
雲が山々に影を落としています…
大体3時間ぐらいのドライブでしたが、完走した感想としては開放感と寂寞感がすごかったです。エモいです。また、程度の差こそあれニュージーランドの郊外はどこもこんな感じで自然を間近に感じられて、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界に居るようでした。
おまけ
『忘れ去られた世界』を過ぎてストラトフォード側を暫く走ると、ニュージーランドの富士山とも呼ばれる『Mt. Taranaki(タラナキ山)』が見られます。こちらも綺麗でした。
まとめ
思い出を振り返ったら益々旅行に行きたくなってしまいました(作戦失敗)。コロナを気にせず旅行に行ける日が待ち遠しいですね!
ニュージーランドは自然が好きで都会の喧騒が嫌いな人にかなりオススメできます(逆に都会を求めるなら欧米とかの方が…)。ただ環境保全意識が高いからか入国審査厳しかったですけどね(所持品チェックに引っかかって1時間ぐらい待たされた)。
次行く機会があれば南島にも行きたいですねー。あとホーキーポーキーというキャラメル味のアイスクリームがおいしかったのでまた現地で食べたいです。
以上です。