otsunekoの日常

雲ノ平に行った 2日目(三俣山荘~鷲羽岳~高天原温泉~雲ノ平山荘)

1日目の続きです。

2日目(三俣山荘~鷲羽岳~高天原温泉~雲ノ平山荘)

4時頃、無事早朝を迎える。テントから顔を出すと満天の星空が美しかった。

鷲羽岳に目をやるとヘッドライトの明かりで登山してる人がちらほらと。すごい。熊怖くないんですかね…

空が白み出した頃に我々も起き出し、鷲羽岳へ。途中ガスっていたものの、雲の流れが速く山頂ではめまぐるしく景色が変わっていった。

鷲羽岳登頂(槍ヶ岳に雲が…)

この時点での疲労次第では雲ノ平山荘に直接向かう選択肢もあったが、まだ余裕があったため次の目的地である高天原温泉へ。

高天原温泉は『日本一遠い温泉』とも呼ばれるほどの北アルプス奥地にあり、温泉好きとして気になりつつも2泊3日の山行にねじ込めるかずっと気がかりでした。ルート作成からコースタイムの予実管理までやってくれた友人に圧倒的感謝です。

高天原に至る道は今回一番の難所で、岩苔乗越を越えると細かな渡渉を何度か繰り返しつつ標高を下げ、樹林帯へ。背の低い木々や倒木をかわし、なんとか進む。クローズドセルマットの外付けはどうやっても木に引っ掛けるのが悩ましい。

更に進んでいくと視界が開け高天原が出現。山のど真ん中に突如現れる湿地は名前の通りこの世のものではないかのようで、少々不気味ですらあります。

高天原

程なくして高天原山荘に到着。料金箱で入浴料の300円を支払います。

高天原山荘

料金箱

山荘前にザックをデポさせてもらい、お風呂セットを持って温泉にGO!

徐々に硫黄臭が強くなり期待に胸が高鳴る…!

高天原温泉(左の小屋が男湯、右が女湯)

着いた。

高天原温泉には男女別のお風呂の他に、混浴の野天風呂が一つ。『山を渡る』という漫画にも登場しており気になってました。

野天風呂には先客がおりまずは男湯へ。ほどよく熱い。山行で酷使した筋肉がほぐれていく…

男湯(右奥に野天風呂が小さく見える)

数分すると野天風呂が空いたので移動。開放感MAX。山行途中なのを忘れてしまいます。

しばし放心状態でくつろいだ後、雲ノ平に向かうべく後ろ髪を引かれながら温泉を後に。可能なら今度はゆっくり浸かって山荘泊したいですね。

さて天国を味わった後は急登で地獄に。北アルプスは甘くない。

せまい

たかい

こわいダス

わりぃ、やっぱつれぇわ…

汗だくで標高を上げ続け…

ついにその姿を拝むことができました。

雲ノ平

あぁ雲ノ平。北アルプスの最奥部、黒部源流域の標高2,600m付近に忽然と広がる溶岩台地。

いろんな方の山行動画で見た山小屋が、現実に眼の前に。

雲ノ平山荘

外にはテラス席があり、ランチ限定の雲ノ平バーガーを味わう人の姿も。食べログに雲の平山荘あって草。

早速中へ入り受付を済ませる。1泊2食付で16,000円/人でした。

それにしてもなんて綺麗な小屋なんだ…一発で好きになりました。

1階廊下(左は食堂)

2階(就寝スペース)

印象的な木像

一通り小屋を探検した後はスイス庭園へ。スイス要素はいまいち分からなかったけど絶景だった。

スイス庭園

スイス庭園2

そうこうしていると雨が降りそうな空模様になってきたので再び山荘へ。

夕食まではまだ時間がある。もうやることもない。とくれば…?

乾杯

犯罪的美味さでした。優勝です。完封勝利です。

その後はだらだらしたり仮眠をとるなど思い思いの時間を過ごし…

夕食の準備ができたとの声を受け食堂へ。

名物の石狩鍋

これが食べたかったんです。めっちゃええ匂いしとるが。

山の食材は貴重。量は正直足りそうにないけど大切にいただきます…!

「ご飯と石狩鍋、生姜の佃煮(お皿左上のやつ)はおかわり自由です~」

このあと滅茶苦茶おかわりした。

言うまでもなく絶品でした。山効果抜きにしても本当に美味しかったと思う。

石狩鍋は当然として、生姜の佃煮!ご飯が進む進む…!買って帰りたい!!!

ごちそうさまでした。

食後に1階で本を読みまったりしていると、食堂がカフェになるとの報せが。三俣山荘しかり雲ノ平山荘しかり、三俣山荘株式会社の経営されている山小屋はおしゃれ路線を攻めてるらしく。水晶小屋、湯俣山荘もいつか行ってみたいですね。

さて登山をやってもあまり痩せないというのは有名な話ですが、運動したのをいいことにこうやってカロリー摂取してしまうからなのでしょうね。

デザートのアップルパイとコーヒー

夢のような時間の後は、柔らかい布団に包まり泥のように眠りました…